Works - BOATERS

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BOATERSは、登録者数20万人超のYouTubeチャンネルBOATERSが提供する、ボートレースのAI予想サービスです。株式会社ZIZAIの新規事業開発チームの一員として、チーム立ち上げの段階から携わりUI・CIデザインを担当しました。合わせて、デザインシステムを整備し、今後の機能拡張にも耐えうる耐久性の高いデザイン設計を行いました。
 


 
コアバリューは高度なAI
BOATERSの一番の競合優位性であり、コアバリューの根幹となるのは、その予想を支える高度なAIです。UIとして表示可能な情報は、AIの性能に強く依存するため、チームメンバー全体がそのAIについての理解を深める必要がありました。一般的に、AIを含めたディープなテクノロジーの議論には、営業やデザイナーは不参加になりがちですが、エンジニアと一緒になってアルゴリズムの調整を続けながら、AIの性能を最大化するためのプロダクトづくりを目指しました。
 

 
ドメイン理解とユーザーヒアリング
デザインチームには賭け事の経験者がおらず、ドメイン理解を深めることがチーム発足時の目下の課題だったため、BOATERSの動画を視聴しながら、チャンネル登録者の趣味嗜好や求めている情報の解像度を上げていきました。

また、ユーザーヒアリングはボートレース場で行い、実際に予想サービスが現場でどのように使われているのか、オンラインで賭けているユーザーとの行動の違いは何なのか、を現地調査しました。スマートフォンが普及した現代においても、紙媒体の出走表にペンでメモをするという光景も多くみられるため、私たちの提供するサービスはどのような人が使うのか、既存サービスとの使い分けはどうなっていくのか、解像度の高い理解が求められます。ユーザーヒアリングを通して、オンラインでボートレースを体験しているだけではわからなかったような、コアユーザーの一次情報を集めることができました。
 

 
システム化の重要性
ボートレースの予想サービスという性質上、艇やレースの種別分類のために、多様な色をUI上で使う必要があります。また、表示パターン管理の観点からも、システム化によるデザイン作業効率化の恩恵が大きかったので、UI制作は、最低限のデザインシステムを作りながら進めました。システム化をしながらのデザイン制作は、スクラップ&ビルドにかかる時間の短縮にもつながるため、スピード感を持った開発を後支えすることができました。
 

 
既存アイデンティティのリニューアル
既存のBOATERSのアイデンティティは、YouTubeチャンネル用に作られたものであったため、デジタルプロダクトのシンボルとしての機能は十分ではなく、AI予想サービスを作るにあたってリニューアルをする必要がありました。YouTubeチャンネルとしてのアイデンティティの良さも残しつつ、各号艇が持つカラーへの展開、ノベルティへの展開を考慮したアイデンティティを作成しました。
 

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