「ジンジャーの香りが強いチャイを飲みながら、シーシャとともにチルな時間を過ごして欲しい」というコンセプトのもと、生姜の形をした人間(ジンジャーマン)がソファーの上でだらけている様子をメインのモチーフとして据えました。またジンジャーのスパイシーな香りを表現すべく背景には彩度の強い黄色を配し、ロゴはシーシャの煙の彷彿させる形に仕上げました。
なお、ジンジャーマンのコンセプトは「おっさんになりかけの若者」です。ターゲットである20代〜30代の東京に住む若者が「会社終わりに一人で疲れた自分と向き合うパーティ」をする様子イメージし、ネーミングでもあるTokyo Chai Partyとのつながりをはかりました。
前面にはコンセプトが明確に伝わるよう大きくジンジャーマンとロゴを配置し、裏面ではチャイを作る工程がわかりやすく伝わるよう、ジンジャーマンのテイストを踏襲しつつ少し間の抜けたタッチのイラストを作成しました。
ブランドの世界観を補強するべく、インスタグラムやステッカー等で使用するキャラクターのパターンを作成しました。20代〜30代の若者が共感できるようなシーンを愛嬌が感じられるテイストで描いています。
Tokyo Chai Partyはオンラインのみで販売されるプロダクトで、SNSでもブランドの世界観を伝えることが重要でした。そのため、SNSで展開する写真用の撮影も合わせて執り行いました。
撮影はフォトグラファーの日高恭吾さんに依頼し、ブランド発祥の地である三軒茶屋で行いました。日高さんが映し出すノイズの質感が温かいフィルム写真をスナップのような感覚で撮ることで、東京で暮らす若者たちの生活にTokyo Chai Partyが自然に溶け込む様子を表現しました。